エンディングノートとは
エンディングノートとは、自分が亡くなった場合や判断能力を失った場合など「もしものとき」に備えて、ご自身の情報や意思、家族へのメッセージなどを自由に書き留めておくためのノートです。
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エンディングノートの目的
主な目的は、家族や大切な人が困らないように必要な情報や自分の気持ちや希望(例:財産の概要、医療・介護・葬儀に関する希望、連絡してほしい人、そのほか感謝の言葉やメッセージなど)を伝えるために作成します。
自分の想いや希望、メッセージを自由に書けるのが特徴です。意思をきちんと伝えたいこと、家族に感謝を伝えたいことなどを気軽に残しましょう。
形式は自由で、市販の専用ノートを使っても、自作やメモ帳、パソコンでまとめても構いません。また、書き直しや追記が自由です。何度でも内容を変更できますので、状況や気持ちが変わった場合は都度見直しましょう。
エンディングノートには法的効力がありません
エンディングノートは「法的効力」がありません。したがって、エンディングノートは相続や財産処分などの法的効力を持つ手続きに影響を与えることはありません。遺言書とは異なり、法的な拘束力はないため、重要な財産分与や相続の希望は「遺言書」にも記載しておく必要があります。
エンディングノート | 遺言書 | |
---|---|---|
法的効力 | なし | あり |
内容 | 自由 (希望や気持ちの表明) | 法的に有効な事項 (財産分与、相続人の指定など) |
目的 | 家族への希望や気持ちの伝達、情報整理 | 自己の相続人による相続や財産処分の際に影響力を与える為 |
エンディングノートの保管場所は家族に伝えましょう
保管場所を家族に伝えましょう。エンディングノートを作成しても、家族が所在を知らないと貴方の気持ちを伝えることはできません。必ず保管場所を家族に共有しましょう。
その他の注意点
- 個人情報や重要事項は慎重に管理しましょう。住所・金融機関・パスワードなど記載する場合は、盗難や漏えいに注意して保管してください。
- 医療や介護に関する希望を明記できます。延命治療や臓器提供などの希望があれば、具体的に書くと家族の判断がしやすくなります。
- 財産リスト・連絡したい人リストなどを記載する場合、常に最新の情報に保ちましょう。金融機関の名称・支店名・口座番号や連絡先の変更など小まめな更新が大切です。