
会社設立は、事業のスタートを切る重要な一歩です。専門的な手続きが必要ですが、司法書士がサポートすることでスムーズに設立できます。
法人登記から必要書類作成まで、安心してお任せください。
電子定款による定款の作成にも対応しています。
会社設立の流れ
会社名の決定: 会社名(商号)を決めます。商号は重複しないように確認が必要です(商号調査)。
事業目的の決定: 会社が行う事業内容を明確にします。
本店所在地の決定: 会社の本店(登記上の住所、法人が事業を行う主たる場所)を決めます。
役員の決定: 取締役、代表取締役、監査役など、役員を決定します。
定款の作成: 会社の基本的な規則を定める定款を作成し、会社の目的や組織、運営方法を決めます。
公証人の認証: 株式会社、社団法人、財団法人の設立の場合、定款は公証人に認証が必要です(電子定款で認証を受けることができ、印紙代4万円の節約になります)。
※合名・合資・合同会社は公証人の認証は不要です
発起人が出資金の払い込みを行います。株式を発行する場合、株主が出資金を払い込む必要があります。銀行口座に振り込むことで証明します。
必要書類を法務局に提出し、会社設立の登記を行います。設立登記申請の日が会社設立日です。
法務局から完了の連絡があれば、登記完了した商業登記簿謄本を取得します。
税務署への届出: 法人設立後、税務署に法人設立届出書を提出する必要があります。
社会保険の加入手続き: 従業員を雇う場合は、社会保険への加入手続きも必要です。
準備期間から登記完了までは、少なくとも1か月は要します。
余裕を持った期間設計が望ましいです。
設立手続に含まれる事項
- 類似商号調査
- 定款の作成・認証 *定款は電子定款対応可能です
- 各種設立書類の作成
- 設立登記申請
電子定款
電子定款とは、会社設立時に作成する定款(会社の基本情報や組織・運営に関する根本規則)を電子データ(PDF形式など)で作成し、オンラインで提出する方法です。従来の定款は紙で作成し、印紙税として4万円を支払う必要がありましたが、電子定款の場合は印紙税が不要になります。
具体的には、電子署名を付与した定款を作成し、電子証明書を使って認証します。これにより、会社設立の手続きがオンラインで完結し費用を節約しながらスムーズに進めることができると共に、ペーパーレス化による管理も推進できます。
費用
司法書士報酬 | 登録免許税 | 実費 | |
---|---|---|---|
株式会社の設立 | 88,000円~/1件 | 資本金x0.7% or 15万円の何れか高い方 | 公証人手数料*、定款収入印紙代**、郵券、追加謄本他 |
合同会社の設立 | 77,000円~/1件 | 6万円 | 郵券、追加謄本他 |
*会社:公証人の定款認証手数料等は、3万円~5万数千円です(資本金の額により異なります)
**電子定款にすると収入印紙代4万円は不要となります
謄本1通分は司法書士報酬に込です、追加謄本は別途かかります
出張面談の場合、5,500円+交通費の加算になります
なお、設立する事業によっては許認可が必要な場合があります。その際は、管轄の行政機関へ申請が必要となります(許認可が必要な場合は別途費用がかかります)
費用シミュレーション
株式会社設立の一例で、約30万円です。事案の内容によ多少前後します。
登録免許税 | 150,000 | |
公証人手数料+謄本交付手数料 (資本金300万円以上の場合) | 52,000 | |
司法書士報酬(税込) | 88,000 | 登記簿謄本1通分込 |
郵送料 | 3,000 | 法務局への郵送、お客様への郵送 |
合計 | 293,000 |
合同会社設立の例で、14万円です。事案の内容により変わります。
登録免許税 | 60,000 | |
司法書士報酬(税込) | 77,000 | 登記簿謄本1通分込 |
郵送料 | 3,000 | 法務局への郵送、お客様への郵送 |
合計 | 140,000 |
株式会社設立の「スーパー・ファストトラック・オプション」開始
令和3年2月から、株式会社の設立手続について電子定款認証と設立登記のオンライン同時申請制度(「スーパー・ファストトラック・オプション」)が開始されています。この制度は、24時間以内の設立完了を目指すものです。
以前までは紙の定款必要でしたが、電子化が可能です。会社設立登記の手続がより簡単になり、これにより設立する場所以外からも設立手続きが可能となりました。
ただし、「スーパー・ファストトラック・オプション」を利用するには条件がありますので注意が必要です。
「スーパー・ファストトラック・オプション」利用条件
- 株式会社の設立であること
- 設立時役員は5人以内
- 完全オンライン申請(電子定款、テレビ電話によるオンライン定款認証、商業登記電子証明書または発起人・設立時役員全員のマイナンバーカード電子証明書(&暗証番号)が準備されていること)
- 登録免許税は電子納付
- 申請書に補正が無いこと
マイナンバーカード電子証明書(&暗証番号)の準備には時間的余裕を持って行いましょう。暗証番号は市役所でマイナンバーカードを作成した時に設定した「署名用電子証明書」パスワード(英数字6~16桁)です。「署名用電子証明書」を失念している場合は、事前に市役所の窓口で再設定手続きが必要です。
手続の流れ
設立する会社・法人の情報(会社形態、発起人、役員、商号、本店所在地、資本金の額等)をお聞かせください
ご準備できていない場合は何をいつまでに決めないといけないかをご案内させていただきます
司法書士でできる調査等もご案内いたします
必要な情報をご提供いただきましたらお見積りを提供させていただきますのでご検討ください
ご依頼いただける場合は、次のステップへ進みます
申請に必要な書類の作成・収集をします
公証人と日程調整のうえ、公証人が定款認証を実施します
※合名・合資・合同会社は不要です
所定の銀行口座へ費用をお振込みください
設立の登記申請を行います
登記が完了しましたら完了謄本をご送付いたします