「かんたん登記申請」は、法務省の「登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)」を使って、パソコンから登記手続きを簡単に行えるサービスです。従来のように窓口へ行く必要がなく、インターネット上で手続きが完結します。
例えば、不動産の住所・氏名の変更をこのシステムでご自身で行うことができます。ただし、相続登記等の不動産の名義人の変更や会社設立登記をこのシステムを利用して行う事はできません。
法務局「登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)」
利用できる登記申請・請求
- (不動産登記)建物滅失の登記申請
- (不動産登記)登記名義人の表示変更の登記申請(住所・氏名の変更)
- (不動産登記)相続人申告登記の申出
- (不動産登記)検索用情報の申出(スマート変更登記用)
- (商業・法人登記)印鑑証明書・登記事項証明書の交付請求
- (商業・法人登記)役員の住所氏名変更登記申請
- (成年後見登記)登記されていないことの証明の申請(後見登記等ファイル)
- (成年後見登記)登記されていないことの証明の申請(閉鎖登記ファイル)
- (成年後見登記)登記事項証明書(後見登記等ファイル)の交付請求
- (成年後見登記)登記事項証明書(閉鎖登記ファイル)の交付請求
- (成年後見登記)変更の登記申請
- (成年後見登記)終了の登記申請
特徴とメリット
- ソフトのインストール不要
Webブラウザから直接利用できるので、専用ソフトのインストールは不要です。 - 操作が簡単
画面の案内や質問に答えていくだけで、必要な申請書類が自動で作成されます。初めての方でも迷いにくい設計です。 - 電子署名で安全に申請
マイナンバーカードなどの電子証明書を使って、本人確認や申請ができます。 - 自宅や職場から申請可能
24時間いつでも、好きな場所から申請できるので、窓口の混雑や待ち時間を避けられます。
・操作には「JPKI利用者ソフトのインストール」が必要となります。
・「JPKI利用者ソフト」とは、マイナンバーカードの電子証明書を利用してオンラインで本人確認や署名を行うためのソフトウェアです。公的個人認証サービスポータルサイトからソフトをダウンロードし、インストーラーを実行して画面の指示に従ってインストールします。
・電子署名は、「ICカードリーダー」や「スマホ版マイナポータルアプリ」を使っておこなうことができます。「ICカードリーダー」は、電機店やAmazon等で市販されています。
・「かんたん登記申請」はWebブラウザでの利用が推奨され、スマホでの利用は推奨されていません。
※詳細は「操作ガイド」を参照ください
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申請の流れ
STEP
利用者登録
申請者情報(ID・パスワード)を登録します。
STEP
画面の案内に従って申請内容を入力
申請したい内容を選び、画面の質問に答えていくだけでOKです。
STEP
電子署名を付与し、内容確認して申請書を送信
登録免許税等の納付が必要となる点ご注意ください(納付がない場合は申請は「中止」または「却下」になります)。
納付方法は、以下の2種類です;
・電子納付
・収入印紙を使って申請法務局で窓口納付
注意点
- 申請できる手続きは限られています(冒頭に記載)。
- 必要書類(戸籍謄本や住民票等)の準備が必要となる場合があります。
- 申請情報や書類の管理はご自身で行う必要があります。
- 電子証明書やパソコン環境の準備が必要です。
- 登録免許税(登記申請にかかる税金)の納付や請求にかかる費用が必要です。
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